iPhone間の機種変更時のデータ移行の流れ【iTunes・パソコン使用】

iPhone XS(iOS13)からiPhone 11 Pro(iOS13)に機種変更した時に行ったデータ移行のやり方をご紹介します。

この記事で紹介するのは、私が行った方法です。移したいデータやアプリなどによって、他の方法で行った方が簡単であったり、適していたりする場合もありますので、ここで紹介する手順は参考程度にご覧ください。

移したいデータや環境と条件

今回行うのは、iPhone XSに入っているすべてのデータを移すことが目的です。

パソコン(Windows10)でiTunes(バージョン12.10.0.7)を使用し、iPhone XSからiPhone 11 Proに転送していきます。iPhone 11 Proは、Appleオンラインストアで購入したSIMフリー版です。

パソコンを使わずにデータ移行をしたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

iOS11以降対応:iPhoneのクイックスタートによるテータ転送のやり方。

iPhone間のデータ移行(パソコンなし・iCloud・AirDrop使用)条件指定

私が今回の機種変更で行った手順を簡単に手順をまとめると

  1. iPhone XSのデータをiTunesにバックアップする
  2. SIMカードを入れ替える(iPhone XSのSIMカードをiPhone 11 Proに入れる)
  3. iPhone 11 Proで初期設定を行い、iTunesと接続してバックアップを復元する
  4. LINEやGoogle、Yahooなどのログインしていたサービスがログアウトされているので、再ログインする
  5. Google Authenticatorアプリを再設定する
  6. 発着信テスト
  7. 楽天モバイルの初期設定(プロファイルのインストール)
  8. データが全て問題なく移っていることを確認してから、旧端末のデータを削除する

iTunesでバックアップから復元まで

iPhone XSのデータをiTunesにバックアップし、iPhone 11 Proにデータを復元するまでの流れです。

iPhone XSのデータをバックアップする

  1. パソコン:iTunesを開きます(iTunesを入れていない場合はインストールが必要です)
  2. iPhone XSとパソコンをケーブルで接続します
  3. iPhone:「このデバイスを信頼する」か聞かれたら、【信頼】をタップします
  4. パソコン:iTunesの中の【iPhoneのマーク】をタップします
  5. パソコン:バックアップの欄にある「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れて、パスワードを設定します
  6. iPhone:パスコードの入力が求められるので入力します。
  7. すると、バックアップが始まります。(バックアップが開始されない場合は、【今すぐバックアップ】クリックししてください。)バックアップ完了までしばらく時間がかかるのでお待ちください。

SIMカードの移動

  1. iPhone XSに入れている「SIMカード」を抜く
  2. SIMカードをiPhone 11 Proに入れる

※iPhoneに付属しているSIMピンを使って、iPhone側面の小さな穴を押すとSIMトレイが出てきます。

iPhone 11 Proの初期設定とパソコン接続まで

こちらはiPhone 11 Proで行う操作です。
※()内は私が選択した項目です

  1. iPhone11 Proの電源を入れます
  2. iPhoneで使用する言語選択します(日本語を選択)
  3. 国・地域の選択します(日本を選択)
  4. クイックスタート:画面下の【手動で設定】をタップします
  5. 文字入力および音声入力の言語:【続ける】
  6. Wi-Fiネットワークを選択:Wi-Fiに繋ぐか、、モバイルデータ通信回線を使用
  7. アクティベートがはじまるのでしばらくお待ちください(数分かかります)
  8. データとプライバシー:【続ける】
  9. Face ID:【あとで設定でセットアップ】
  10. パスコードを作成:【パスコードオプション】⇒【パスコードを使用しない】⇒【パスコードを使用しない】
  11. Appとデータ:【MacまたはPCから復元】をタップすると、PCと接続するように画面案内が出ます
  12. パソコンとiPhone11 Proを接続します

iPhone 11 Proに復元(移行)する

  1. iTunesで「このバックアップから復元」にチェックを入れて、復元するデータを選んで【続ける】をクリックします
  2. iPhoneソフトウェア使用許諾契約の画面がでるので、内容を確認し同意のチェックボックスにチェックを入れて【続ける】をクリックします
  3. バックアップのロックを解除するパスワードの入力を求められるので入力をします(iTunesでローカルバックアップを暗号化するときに決めたパスワードです)
  4. 復元が完了するまで、しばらく時間がかかります。(私は15分ほどで完了)
  5. iPhoneに問題なく復元されました。と表示されたら【続ける】をタップします
  6. Face IDの画面が出たら【続ける】をタップして設定をしてください。不要であれば【あとで設定でセットアップ】をタップします。
  7. パスコードを作成してください。【パスコードオプション】より設定するパスワードをカスタムすることもできます。
  8. Apple IDのパスワードを入力してサインインします。
  9. 位置情報、Apple Payの設定をして完了です。
  10. iPhoneにアプリなどがインストールされるまで、しばらくお待ちください。

アプリなど再ログイン・再設定をする

自分が利用しているものを確認し再設定をしてください。下記は、私が行ったアプリなどを紹介しています。

LINEにログインする

LINEアプリは、本人確認をして、初めて新しい端末で使えるようになります。(本人確認をするまでは旧端末でLINEが使える状態)

  1. LINEアプリを起動します
  2. 【本人確認する】をタップします
  3. LINEに登録しているメールアドレスとパスワードを入力してログインします
  4. 旧機種でLINEを開いて、【設定】⇒【アカウント引き継ぎ設定】⇒「アカウントを引き継ぐ」をオンにします
  5. 新機種で【続行】⇒【電話番号認証】or【Facebookでログイン】を行います
  6. 情報利用に関するお願いを確認し進めてください。(情報利用は同意しなくてもLINEは利用できます)

※実施環境:LINEアプリバージョン 9.15.1(iOS版)

GoogleやYahoo関連サービスなどのログイン

私の環境では、再ログインを行ったのは

  • Google関連
  • Yahoo関連
  • ネットバック関連

などです。

iTunesで復元した時に、ログインされたままのサービスもあれば、これらのように自動的にログアウトされていて、再ログインを必要とするものもあります。

GoogleやYahoo関連のアプリやサービスはログアウトされていましたので、再ログインを行いました。その他には、じぶん銀行などネットバンク関係の再ログインもしました。

ゆうちょダイレクトについては、アプリを開くと、エラー(A010-0)が発生するようになっていたので、アプリの再インストールをすることで改善しました。

Authenticatorアプリの再設定

仮想通貨取引所のアカウントをGoogle Authenticatorアプリにより、二段階認証していますので、再設定を行いました。

仮想通貨取引所のGoogle Authenticatorアプリのデータ引き継ぎするには

発着信テストをする

通話できる状態になっているかテストを行います。

私はdocomo回線の楽天モバイルを使用していますので、次の手順で行いました。

  1. 電話アプリで「111」に電話をかけます。(只今から着信試験を行いますので、電話を切ってしばらくお待ちください。)
  2. 非通知設定でで着信があるので出ます。すると、只今、着信試験を行っています。とアナウンスされます。
  3. 電話を切ります

以上のようにできれば、問題なく通話できる状態です。

ちなみに、au回線の場合は、「111」にかけて「接続試験は終了です。ありがとうございました。」となれば、通話可能な状態です。

APNプロファイルをインストール(楽天モバイル)

MVNO回線(格安SIM)は設定が必要なので、現在、モバイルデータ通信ができない状態になっています。

今回の場合は、機種変更したiPhone11 ProでAPN設定のプロファイルをインストールする必要があります。(私は楽天モバイルを契約しているので、ここでは楽天モバイルの設定をします)

下記の公式サイトにプロファイルのインストール手順が載っています。「手動でのAPN設定方法」の章を参考にしてください。

公式サイト:楽天モバイルでiPhoneを使う 設定編

プロファイルのインストールができたら、モバイルデータ通信でインターネットに接続できるようになっている事を確認しておきましょう。

最後に旧端末のリセット

最後に、データがiPhone11 Proに問題なく移っていることを確認して、データ移行元のiPhone XSのデータを初期化しておきました。

すぐに初期化するのではなく、しばらく使ってみて、問題がないことを確認してから初期化すると良いと思います。

初期化の手順は、【設定アプリ】⇒【一般】⇒【リセット】⇒【すべてのコンテンツと設定を消去】より実行できます。

この操作により、iPhoneのすべてのデータは消えます。

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