Appleは2019年6月に開催されたWWDCにおいて、新しいiOS13をリリースする予定と発表しました。
新しいiOSの登場は、ここ数年のWWDCで発表されており予想されておりましたが今までのiOSとは異なり対象機種が決まっているのが大きな違いです。
今回はiOS13のリリース日やアップデート対象機種、どんな新機能が追加されたのかご紹介しようと思います。
目次
iOS13のリリース日はいつ?
WWDCで発表されたiOS13のリリース日は今秋と発表されているだけで、正確なリリース日がいつかは確定しておりません。
ただ過去の傾向から2019年の9月が濃厚であると予想されております。
iOS13は2019年9月リリースが濃厚か
iOSバージョン | 発表日 | リリース日 |
iOS12 | 2018年6月 | 2018年9月 |
iOS11 | 2017年6月 | 2017年9月 |
iOS10 | 2016年6月 | 2016年9月 |
iOSは年に1度の大幅なアップデートが行われますが、ここ数年は毎年6月に開催されるWWDCで新iOSを発表し3ヵ月後の9月にリリースという流れがお約束になっております。
今秋リリース予定と発表されている事もあり、例年に沿うなら2019年9月にiOS13がリリースされるのではないかと予想されています。
iOS13の対象機種はどれか?
iOS13が今までのiOSと違うのが対象機種が限定されている事で、一部のiOS端末はiOS13の対象外になっております。
iPhoneのiOS13対応可否一覧
iPhone型番 | iOS13対応可否 |
iPhone XSシリーズ | ○ |
iPhone XRシリーズ | ○ |
iPhone X | ○ |
iPhone 8シリーズ | ○ |
iPhone 7シリーズ | ○ |
iPhone 6sシリーズ | ○ |
iPhone SE | ○ |
iPhone 6シリーズ | × |
iOS13はiPhone 6シリーズ以前のモデルは対象外となり、iOSアップデートを受ける事ができません。
iPhone SEはiPhone 6s以降に発売されたiPhone 5cの後継機という位置づけなので、唯一iPhone 6以前のモデルでもiOS13を利用できるiPhoneと言えます。
iPhone 6シリーズは今でも中古ショップの目玉商品ですが、今後中古でiPhoneを購入する時にはiPhone 6s以降のモデルを購入した方がおすすめです。
iPadは今までiPhoneと共通だった時代からiPad専用のiOS『iPad OS』に変更となるので、iOS13が搭載されるのはiPhoneとなります。
iOS13の大きな新機能は4つ
毎年ユニークな機能を搭載してくるiOSですが、iOS13も例に漏れず下記4つの機能が特徴です。
ダークモード
iPhoneの画面やアプリの外観が暗い色調に変更する『ダークモード』がiOS13の新機能の1つで、今まで明るくカラフルな印象のiPhoneの画面とは印象が大きく変わります。
ダークモードを使用すると暗所でも見やすくなるメリットがあるので、夜間でもiPhoneが利用しやすくなるでしょう。
開発者側でもダークモードを組み込むことが出来るそうなので、アプリ開発者で夜や日没時には画面を暗くする機能を搭載する事も出来そうです。
写真アプリとカメラの機能上昇
今までのiPhoneで写真撮影を行い写真アプリでレビューすると、撮影された日付順にずらりと並ぶだけでした。
iOS13に変更後は類似の写真や不要な写真を自動で非表示にしてくれるので、表示される写真はよく見られる写真になるので目による検索が容易です。
更に写真アプリで動画の回転やトリミング、フィルタ機能と言った編集も出来るようになるとの事です。
Sign In With Appleの搭載
iOS13はセキュリティやプライバシー保護の面でも強化されており、Sign With Appleの新機能を搭載します。
従来はSNSやWebサービスを受ける際にメールアドレスやパスワードの登録を求められていましたが、Sign With Appleを利用すると全てApple IDを選ぶだけで認証できるようになります。
仮にメールアドレスを求められた場合でもランダム生成されたメールアドレスが登録されるので、ユーザー側のメールアドレスをサービス提供側に設定されません。
ユーザーのプロフィールやアクティビティも作らないので、サービス提供元へのプライバシー保護機能も強化されています。
マップアプリの更新
iPhoneに搭載されているマップアプリも道路情報や歩行者データ、住所や土地情報といった内容がiOS13で大幅に更新されより正確な道案内が可能です。
情報更新だけでなく、お気に入りの場所を友だちと共有できる『Collection』よく行く地点をワンタップで起動できる『お気に入り』の機能が搭載されます。
日本での対応は2020年以降になるようです。
その他の機能更新
機能名 | 内容 |
リマインダー | ・外観の変更 ・整理確認方法の追加 |
メッセージ | ・ユーザーの名前や写真、ミー文字やアニ文字の自動共有されスレッド内の人物を容易に特定が可能 ・ミー文字に新しいヘアスタイル等の情報が追加 |
Siri | ・声質が自然な状態になり、種類が増加 ・Automations機能追加により日常の行動をサポート |
CarPlay | ・単一ビューにミュージックやマップを表示するダッシュボード ・新カレンダーアプリ ・他社製のナビやオーディオアプリもSiriのサポートが追加 |
HomePad | ・家族の音声を聞き分ける事が可能になった |
AirPods | ・メッセージアプリやSiriKitに対応した別のメッセージアプリでもSiriがメッセージを読むようになった ・オーディオ共有で2台目のiPhoneやiPadを近づけると映画や曲を友だちと共有できるようになった |
音声コントロール | ・音声でiPhoneやiPad、Macの操作が可能になった |
メモ | ・『Gallery View』『共有フォルダ』『新検索ツール』『チェックリストオプション』の機能追加 |
QuickPath | ・iOSキーボードの方手入力が簡単になった |
テキスト編集機能 | ・『文書のスクロール』『カーソルの移動』『テキストの選択』が素早く且つ正確にできるようになった |
ファイル | ・iCloudドライブの共有や外部ストレージデバイスにアクセス可能となった |
ヘルスケア | ・聴覚機能のモニタリング機能の追加 ・女性の月経周期を視覚化し予測する機能の追加 |
位置情報サービス | ・アプリが位置情報をどのように共有するかの選択肢が追加 |
パフォーマンスの向上 | ・応答性能の向上 ・App Storeでアプリダウンロード時最大50%以上のアプリのサイズが削減 |
様々な新機能が追加されたり機能強化が施されておりますが、特に目を引くのがファイルの外部ストレージデバイスにアクセス可能という点です。
外部ストレージデバイスはSDカードも含まれており、今まではiPhoneでSDカードを利用するにはApple非公認のSDカードリーダーを接続する必要がありました。
もしSDカードへの接続が容易になるのであれば、iCloudの容量が一杯の状態でもiPhoneの写真や動画をSDカードに移動できるのでこの機能は要注目です。
iOS13は今秋リリース予定なので続報を待とう
iOS13のリリース日、新機能や対象機種についてご案内させていただきました。
従来のiOSと異なりiPhone 6s以降のiPhoneが対象な点がありますが、様々な新機能を引っ提げて登場するようなので今秋も例年通りiPhoneの熱い季節になるでしょう。
追って正確なリリース日や新機能の詳細な情報が明かされると思いますので、Appleの続報は要チェックです。
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