LINEサイバー防災訓練の動画の乗っ取りの仕組みと対策について

LINEは、毎年6月9日(ロック)を「サイバー防災の日」とし、今年は「LINEサイバー防災訓練」を行っています。LINEサイバー防災訓練では、ムービーをみて乗っ取りの被害に実際に自分があったかのような疑似体験をしたり、対策・被害などについても学ぶことができます。

もう動画を見た!という人は、動画の内容が理解できましたでしょうか?このページでは、動画で紹介された乗っ取りの仕組みについてご紹介します。

乗っ取りの仕組みについて

LINEサイバー防災訓練の体験型ムービーの内容は、友だちから携帯が故障したから携帯の電話番号を教えてとトークが届く(友だちからLINEが届くので、既に友だちが乗っ取られているものだと思われます)

理由もあり、電話番号を教えてしまいます。電話番号を教えると、4桁の認証番号が届いたら教えてほしいと言われ、届いた番号を送信してしまいます。以上で、乗っ取られてしまうという内容。

このムービーの相手側の乗っ取りの手口は?

①電話番号を聞く。その電話番号でLINEの新規登録を行う。

②認証番号を聞く。LINEの新規登録時に求められる認証番号入力をする。

以上で、自分の電話番号を使用して、LINEアカウントが取得されてしまいます。

そして、同じ電話番号で取得できるLINEアカウントの数は1台までなので、同じ電話番号で2つLINEアカウントを取得しようとすると、古い方が消えてしまう仕組みになっています。

そのため、自分のスマホのLINEアカウントが消えてしまいます。

乗っ取られるとどうなる?

乗っ取られると、自分の電話番号で登録したアカウントを利用して、まるで本人であるかのようになりすまし、自分の友だちにiTunesコードやギフトコードなどを受け取ろうとする金銭目的やさらなる乗っ取りをするなど悪用されていく危険性があります。

このパターンの乗っ取りでは、自分のアカウントが消滅するため、友だち情報はもちろん購入したスタンプなども消えます。また、LINEゲームのデータなどLINEアカウントに紐づいているデータも消えてしまいます。自分の情報が消えるだけならまだしも、友だちに迷惑がかかる危険性があります。

対策は?

LINE公式での対策は「LINE サイバー防災訓練「お・か・し」」と紹介されています。

お:おしえない
か:かくさんさせない
し:しんじない

LINE上では、認証番号を他人に送ることなんてありません。認証番号は誰に聞かれても教えないことようにして下さい。友だちからLINEトークでも電話番号など個人情報を聞き取ろうとしている場合は注意が必要です。既に友だちが悪意あるものに乗っ取られているかもしれません。LINE公式アカウントになりすまし、トークを送信してくるケースもあります。こちらの方がわかりづらいと思います。⇒LINEなりすまし、偽サイト見極め方。メアド、パスワードを盗み取られない為に

電話番号などの個人情報を聞かれたときは、直接電話して確認することで、第3者へ個人情報を教えてしまうリスクを回避することができます。電話番号認証によるLINE乗っ取りを避けるためには、認証番号を教えないということが重要です。

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