iTunesバックアップのパスワードを解除できない場合の対処法(ローカルバックアップを暗号化について)

iTunesにバックアップしたデータを復元する際に、パスワードを求められる場合があります。

これは、iTunesにバックアップする際に、「ローカルバックアップを暗号化」するときに設定したパスワードです。このパスワードを入力しないとデータを復元することができません。

この記事では、ローカルバックアップを暗号化のパスワードを忘れたり、わからなくなって解除できない場合の対処方法をご紹介します。

※本記事の環境:iTunesバージョン12.10.0.7、iPhons11 Pro(iOS13)

iTunesのローカルバックアップを暗号化について

バックアップデータを暗号化し、パスワードを設定しデータを保護する機能です。

また、ローカルバックアップを暗号化する場合と、暗号化しない場合では、バックアップできるデータの種類が異なります。

  • 保存したパスワード
  • Wi-Fi 設定
  • Web サイトの履歴
  • ヘルスケアデータ
  • Homekitデータ

などのデータをバックアップできるようになります。

また、暗号化する場合は、専用のパスワードを設定するので、暗号化したデータを復元する時に同じパスワードを入力しないと復元することができないので、忘れないようにパスワードを保管しておきましょう。

ローカルバックアップの暗号化する場合の手順

パソコンとiPhoneを接続し、iTunesのバックアップの画面を開くと、次の画像にあるように「ローカルバックアップを暗号化」と表示があります。

ローカルバックアップを暗号化

こちらにチェックを入れると、パスワードの設定画面になるので、このiTunesバックアップ暗号化のパスワードを設定してください。Apple IDとは別ものになりますので、新たに作成してください。

そして、iTunesバックアップの暗号化パスワードが必要となるのは、そのデータを復元するときです。下の画像のようにバックアップのロックを解除するためにパスワードの入力を求められます。

itunesパスワード

このパスワードがわからない場合は、選択したバックアップを復元することができません。

iTunesバックアップの暗号化パスワードを解除できない場合の対処法

暗号化した時に設定したパスワードは、iTunesのバックアップを復元時に求められます。

復元時に「バックアップのロックを解除するパスワードを入力」と出てくるので、はじめての方は何のパスワードかわかりづらく、設定した覚えはないと思う方も少なくないと思います。

忘れたり、わからない場合でも、下記の手順で再設定することが可能です。

設定をリセットしてパスワードを再設定する

ローカルバックアップを暗号化した際に、設定したパスワードが分からなくなった場合は、iPhoneの設定をリセットすることで解除してから、再設定してバックアップを再作成する必要があります。

手順としては、「iPhoneのすべての設定をリセット」してから、バックアップをもう一度取り直す作業になります。

①iPhoneのすべての設定をリセットします。この操作では写真やアプリなどのデータは消えません。ただし、通知音や壁紙、WiFiなどのiPhoneの設定がリセットされるので再設定が必要です。

<すべての設定をリセットする操作手順>

【設定アプリ】⇒【一般】⇒【リセット】⇒【すべての設定をリセット】⇒【パスコードを入力】⇒【すべての設定をリセット】

②すべての設定をリセット後に、iTunesでバックアップします。リセットしているのでパスワードの再設定ができるようになっています。

  1. パソコンとiPhone(バックアップをしたいデータが入っている端末)をケーブルで接続します
  2. 「ローカルバックアップを暗号化」にチェックを入れて、パスワードを設定してバックアップを行います。

以上で、復元時に今回設定したパスワードを入力して復元できるようになっています。

再設定できない場合

上記の手順では、バックアップを取りなおすための手順であるため、バックアップしたいデータの入ったiPhoneがない場合は、パスワードの再設定もバックアップの再作成もできません。

端末がない場合は、復元時に設定した思い当たるパスワードを入力してあてるくらいになります。

あるいは、公式で展開している正規の手段ではありませんが、サードパーティ製のパスワード解析ツールを使う手もあるようです。

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