MVNOの拡大化へ、差別化の課題は独自サービスか

携帯3社の販売方法の見直しにより、今後拡大化が期待されているMVNO。MNPを優遇した販売方法や端末価格の値上がりによりユーザーにとって、安価に利用できるMVNOが注目されています。

MVNOとは、格安SIM・格安スマホを販売する会社のこと。現在は、docomoかauの通信回線を借りて運営している為、通信エリアは借りているキャリアと同じである。

MVNOの魅力は?

安価に利用できる格安SIMとスマートフォンをセットで利用できる格安スマホが話題になっている。ライトユーザーの利用が多く、ここ数年で市場全体のユーザー数が増えている。格安SIMは、大手3社と比べ、月額料金を安価な値段で利用できるので維持費が非常に安い。

MVNOの課題は『差異化』

MVNOは、シェアNO.1の『OCN モバイル ONE』、続いて近年利用者数を大幅に伸ばしている『楽天モバイル』と利用者数が多い。どこが良いのかと言うと、どこにしたらいいのか迷う方が多い。現在のMVNOの数は、200以上に及び、大手キャリアから回線を借りて行うMVNO事業は、参入のハードルが低く異業種からの参入も多いからです。MVNOを選ぶ上で、有名どころ数社に絞るのは、容易にできるであろう。ただし、そこからの選択が悩むところ。サービスや料金に差が少なく、差別化が難しいからだ。今後の課題は、MVNO各社の魅力を生み出すために『差異化』が必要となってくる。

加入者管理機能の解放へ

加入者管理機能とは、SIMの情報を管理する機能。電話番号や契約内容、位置情報などネットワーク情報管理する。現在は、大手キャリアが管理しているため、MVNOは、自由な設計をすることができず、独自サービスの提供が難しい。

2015年の総務省の報告書では『加入者管理機能の解放すべき機能』と位置付けられている。解放されれば、MVNOがこの機能を用いて独自にSIMの発行や自由なサービス設計ができる可能性が高まる。

加入者管理機能の導入を検討するMVNO

加入者管理機能を導入するには、数十億もの費用が必要と言われている、MVNOは大手キャリアと比べ規模が小さく投資額に限界がある導入が難しいのが問題。投資額が増えれば、MVNOの魅力である低価格の料金体系に影響が出てくる可能性が高い。現在は、導入を検討しているMVNOは日本通信『b-mobile』のみだと言う。

差異化を図るMVNO

加入者管理機能の導入以外で他社との差異化を図っているMVNO。他社とは違うサービスでユーザー数を伸ばそうとするのは、どこのMVNOも同じ。

最近では、楽天モバイルの『5分かけ放題オプション』の導入やmineoのコミュニティサイト『マイネ王』の導入など各社、違った取組で自社オリジナルサービスの提供が開始されている。

最後に

MVNOの数は多く、サービスや料金の差が少ないようだが、現在も各社オリジナルサービスがあり、しっかりとMVNOに魅力的なオリジナルサービスが存在しています。魅力的なサービスを提供している『楽天モバイル』や『mineo』は今後さらなる拡大が期待されます。

 

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