解約時のトラブルに要因となっていた『2年縛り』の契約形態を見直す取組の第一歩として、更新月を2ヶ月に延長する方針である。これまでは、契約から2年間以内の解約は、違約金が発生し、2年後の1か月間のみ違約金が発生しない月『更新月(解約月)』と言う期間が設けられ『更新月』中の解約であれば違約金が発生しない契約形態でした。
更新月を2ヶ月間に延長
更新月は、期間が1ヶ月間のみであったが、2ヶ月間に延長。上の画像は、これまでの2年縛りの図。
更新月の延長は、いつから?
NTTドコモは3月から無料で解約できる期間を2カ月間に延長。ソフトバンクも3月以降できるだけ早期に、KDDIは5月からそれぞれ同様の対応を取る方針だ。 SankeiBiz
総務省が是正策を求めていた『2年縛り』についても、ドコモが先陣を切って是正に対する取り組みを行うようです。
更新月を延長する理由とは?
携帯の解約時に違約金が発生する事に対し、ユーザーとのトラブルが相次いできました。キャリアとユーザーとのやりとりでは済まずに、国民生活センターへの苦情や相談、訴訟になるケースもあり、問題視されてきました。そこで、総務省は、携帯3社へ『2年縛り』の契約について、改善策を求めてきました。
トラブルの多くは、2年以上契約したにも関わらずに違約金を払わなければならない。2年に1ヶ月間のみと言う解約のタイミングが限定されていることがトラブルに繋がっている。つまり、消費者が理解していないケースや販売者側の説明不足などで問題になっている。そもそもが契約条件が厳しすぎるところがあるのではないでしょうか。
『2年縛り』緩和への取り組み
2年縛りの更新月を2ヶ月間に引き延ばすことは、携帯3社にとっては、総務省への是正策として、動きを見せることができるので重要ではあるが、ユーザーにとってどのような意味を持つのか?
更新月の2ヶ月間へ延長するのは、総務省から求められている是正策の第一歩と言うところで抜本的な改善策は、各社、検討中とのこと。
今回の更新月の延長は、ユーザー側からすれば解約するのを忘れていたのが、更新月が2ヶ月間になる事で解約忘れでの違約金の発生を免れる事ができます。対象になるケースは多くはないが、利点が出てくる。
2年縛りの抜本的な改善策はどのようなものが考えられるか?
2年縛りの改善策として、更新月を通知するサービスを取り入れたキャリアもあったが、抜本策にはなっていなかった。今回の更新月の延長も抜本的な改善策にはならない。
2年縛りそのものをなくす、1年縛りにする、2年以降の違約金を徐々に下げる、更新月が近いほど違約金を安くするなど、やり方はいくらでもある。ユーザーが分かりやすい内容にすること、違約金が発生しても納得できる契約内容にするなどを考えると総務省が納得できる内容というのはどのよう契約になるのか気になるところです。
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