朝日新聞の記事によると、2016年夏モデルより、捜査機関が本人に通知することなく、GPS位置情報を取得できるようになるようです。犯罪捜査に使えるが、プライバシー侵害が懸念される。夏モデル購入を検討さえている方は、内容を把握しておく事をお勧めします。
位置情報取得時の本人への通知がなしに
捜査機関が位置情報を取得するには、総務用のガイドラインにある、裁判所の令状、位置情報取得時の本人への通知が必要でした。
位置情報取を行うと、調べられている端末に『位置情報が検索されようとしています』と画面に表示され、振動と音で通知していた。本人通知により、操作が難航してしまうことから、警視庁の要請により総務省はガイドラインを改定し本人への通知を行わずして位置情報の取得が可能となった。
総務省のガイドラインの改定は、去年(2015年6月)に行われたが、当時は対応している機種はまだなかった。この夏モデルより順次対応していくようです。
本人への通知なしは夏モデルより対応
ドコモでは、Androidスマホ夏モデル5機種で対応をはじめるようです。ドコモで発表済みの夏モデルは、XPERIA X Performance SO-04H、Galaxy S7 edge SC-02H、AQOUS ZETA SH-04H、arrows SV F-03H、Disney mobile on docomo DM-02Hの5機種。また、発売済み機種についてもソフトウェアの更新により対応することを検討しているという。設定でGPSをOFFにしている場合は、位置情報の検索ができないとのこと。
au、ソフトバンクについては、詳細は明らかになっていない。恐らく同様に夏モデルより同システムを導入することが考えられます。
最後に
本人通知なしのシステムに対応するのはAndroidのスマートフォンが主に対象となっています。iOSを搭載するiPhoneは、APPLEや携帯キャリアから位置情報の取得ができないシステムとなっているため、位置情報による捜査ができなくなっています。
ドコモについては、今後発売される機種については、ほとんどのAndroidスマートフォンに導入が進められていくこととなるでしょう。au、ソフトバンクがどの範囲で対応を進めるのか明確にはなっていませんが、対応機種を増やしていくことになると思われます。
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